ドキュメンタリー番組
『プロジェクトX 挑戦者たち』
「日米逆転!
コンビニを作った素人たち」
2000年放送 (本編43分)
【出演】
【司会】
国井雅比古
久保純子
【ナレーション】
田口トモロヲ
【テーマ音楽】
中島みゆき
【感想】
放送当時リアルタイムで見れなかった、『プロジェクトX 挑戦者たち』。NHKオンデマンド動画の
感想(データは当時のものです)。少数精鋭ならぬ 「ズブの素人集団」 が日本初のコンビニ出店に挑む!
危ない橋をわたる
チャレンジャーたちに
ハラハラドキドキ。
「8年で1200店にしなければ
ペナルティをとる」
セブンイレブン米本部から数々の厳しい条件を突きつけられます。会社の冷遇。米での屈辱。
アメリカをさまよう男2人から物語は始まる。「便利な店」 コンビニエンスストア(便利な店=
アメリカでこう意味する)。日本全国で5万店舗。24時間つかえる銀行ATM。電気・電話・ガス
などの公共料金は、6割がコンビニ支払だといわれる。いまや、日常生活になくてはならない
ものとなったコンビニ。1974(昭和49)年、日本セブンイレブン第1号店がオープン! どん底からの成功。
四面楚歌から
起死回生にいたる
感動秘話です。
ピンチをチャンスに!
コンビニ日米逆転劇
貯金をはきだし資金をつくる者。土地を担保にいれる者。決めてとなる言葉を、寝ずに考え
強気の交渉にあたる者。膨大数の商品をひたすら手計算で、在庫を洗いだす者…逃げ場の
ない素人たちは、プロフェッショナル集団となっていった――1990(平成2)年、本家アメリカが経営危機に
陥るも、彼等はわずか3年で黒字経営に転換させます。アメリカ戦後最大の再建劇とよばれました。
元・米セブンイレブン
ジョン・トンプソン会長の
名言があります。
「日本は、私たちが教えた手法とは違うやり方で、私たち以上に、このビジネスを成功させました。
その日本に助けてもらえて
本当に嬉しく思います」
ハーバード大学、ビジネススクールの教科書に、セブンイレブン第1号店の写真が掲載。流通の
先進国アメリカで、日本企業としてはトヨタのかんばん式と、コンビニの2例だけが掲載されています。
挑戦者たち
~その後の物語~
コンビニ開拓者の鈴木敏文さんと清水秀雄さんは年商2兆円、日本一の小売業に育てあげました。
元商社マン、自衛隊員など、素人15人の挑戦者たちは、日本の流通機構に革命をもたらす
コンビニをつくり上げたのです。米マニュアルを日本人向けにアレンジして、本家以上に成功する。
勤勉な日本人の、優れた一面がうかがえる話です。23歳で酒屋をコンビニに変える決断をした
第1号店店主、山本憲司さん。
いまでもレジに
立ち続けているそうです――
Writer Miyu
(2017年07月27日 記事改訂)