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『地球ドラマチック』
NHK Eテレ(教育)
土曜 19:00~19:45 放送
月曜 00:00~00:45 再放送
「増殖中!タラバガニ
生態系を壊す!海底の王者」
2014年10月11日(土)
19:00~19:45 放送
【再放送】
2014年10月20日(月)
00:00~00:45
渡辺徹(語り) ほか出演
氷のように冷たい北極海。その海底で驚くべき事が起きています。巨大なタラバガニが増殖し、旺盛な食欲で獲物を食べ尽くしているのです。
タラバガニは元々、ヨーロッパの沿岸には見られない生物でした。人の手によって運び込まれた外来種なのです。
ノルウェー北部に現れたのは 1970年代。今では北極海に面したヨーロッパの沿岸全体に生息しています。
タラバガニは生息域をどこまで広げ、生態系にどのような影響を及ぼしているのでしょうか? 科学者たちがタラバガニの 「謎」 に迫ります!
研究者
「実に見事な進化を遂げた生物ですよ」
タラバガニは最大級の甲殻類です。大きいものでは重さ 10キロ、脚を広げた時の長さが 180センチにもなります。
名前にカニと付いていますが、生物学的にはカニではなく、ヤドカリの仲間です。
学名は 「パラリソーティズ・カムシャティカス」。ラテン語で 「カムチャッカのカニ」 という意味です。
ロシア東部のカムチャッカ半島沿岸が生息地の1つだが、現在はユーラシア大陸の反対側、北欧の沿岸にも生息している。
リース・ヨルゲンセン
(ノルウェー国立海洋研究所)
「海に潜っていてタラバガニを見かけた時の事は今でも忘れません」
★アジアゴイ、ケムシの次はタラバガニとは…。人間が持ち込んだので、悪いのはまたまた人間という事に。
どんどん多様性が無くなり、1つの種だけが増えているような気がします。
タラバガニと言うと食欲がそそられてしまうのは、ちょっと悪い事のように思えてしまいますねぇ。
質量保存の法則が働く以上、タラバガニが増えたという事は、他の生物を食べている証拠になります。
1種類が増え他の生物を食べ尽くしたら、後は移動して他の地域に移り、破壊される地域と生態系が増える事に。天敵が人間だけなら尚更です。
地球の生態系は、とてもデリケートなバランスの上に成り立っているという事を忘れてはなりません。
タラバガニを捕獲すれば儲かるとの短絡的発想で物事を決定するとロクでもない結果をもたらすと教訓にしたいものです。
東間 陽一 Yoichi Azuma