ネタバレNGの方はご注意下さい。
『100分de名著』
NHK Eテレ(教育)
毎週水曜
23:00~23:25 放送
翌週水曜
05:30~05:55
12:25~12:50 再放送
「第2回
かず子の 『革命』」
2015年9月9日(水)
22:00~22:25 放送
2015年9月16日(水)
06:00~06:25 再放送
12:00~12:25 再放送
(※放送時間は変更の場合有)
【司会】
伊集院光
武内陶子(NHKアナウンサー)
【出演】
高橋源一郎(ゲスト講師)
(作家、明治学院大学教授)
伊勢佳世(朗読) (俳優)
加藤有生子(ナレーション)
(※データは当時のものです。
司会、放送時間など
2016年度は一部変更有)
――人間は恋と革命のために生まれて来たのだ。太宰治、晩年の代表作 『斜陽』。そこに描かれるのは、1人の女性が自分の生き方を見出す姿。
主人公・かず子の決断。それは、妻子のある男の子供を生む事でした。なぜ太宰は、恋と革命に生きる女性を描いたのか。
そこには太宰が戦後社会に抱いた絶望がありました。100分de名著、『斜陽』 に込められた太宰のメッセージを読み解きます。
武内 陶子
「『100分de名著』
司会の武内陶子です」
伊集院 光
「伊集院光です」
武内 陶子
「太宰治の 『斜陽』 を読んでおります」
伊集院 光
「もう、新しいにも程があるという」
武内 陶子
「今回も 『斜陽』 の魅力を教えて下さるのは、作家の高橋源一郎さんです。
どうぞ、よろしくお願い致します」
高橋 源一郎
「よろしくお願いします」
武内 陶子
「今回はどういうポイントで?」
高橋 源一郎
「ヒロインの かず子の話をしたいと思いますが、貴族階級、華族階級の家が滅んでいく中で、まあ、お母さんも亡くなるんですけどね。
残された かず子が、どうやってその後生きていくかという事で、彼女は恋を選択するんですけども、その恋というものに希望と未来を見出すという
そういうお話なんですが。ここに太宰治が辿りついた、一種の革命論があるという風に思っています」
★ 『斜陽』 の話を聞いていて、久し振りに日記をつけたくなって来た。たまにつけますが、夢日記。夢の内容を書くのですが
普通の生活の日記はつけていません。夢と現実は連動していますから、3日坊主でもいいので、つけると良いのかも。
戦後日本に絶望という話は、三島由紀夫先生にも連動する話。病院で生まれ、病院で死んでいく。今では当たり前の話ですが
どこか自然と離れてしまったのかも知れません。自宅でひっそり、誰にも気を止められず…というのも悪くはないと
思えるように。大金をかけて治療しても結局皆、いつかは死んでいく訳ですから、何とか治療するというのも
不自然な事のように思えます。50年後、100年後には、ロボットが最期を看取るかも…機械に最後を看取って貰うのも
何か不思議な気もしますが、ロボットと人工知能は、これから確実に進化していくので、有り得ます。
自分の革命を起こしたい。
東間 陽一 Yoichi Azuma
太宰は「かず子」を通して、時代や社会に苦しめられている人たちに対して表面的な政治革命ではなく人間のもっとも深いところからの「革命」とはどういうことなのかを伝えようとしたのではないかと高橋源一郎さんは解説されていました。「斜陽」を「革命論」として読むところに新しさを感じました。— 100分de名著 (@nhk_meicho) 2015年9月13日
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