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100分de名著 枕草子 第1回 鮮烈な情景描写 感想

本文には番組の内容が含まれます。
ネタバレNGの方はご注意ください。

『100分de名著』 NHK Eテレ(教育)
毎週水曜 23:00~23:25
翌週水曜 05:30~05:55
       12:25~12:50

「枕草子 第1回 鮮烈な情景描写」
2014年10月1日(水)
23:00~23:25 放送

【再放送】
2014年10月8日(水)
05:30~05:55
2014年10月8日(水)
12:25~12:50
(※放送時間は変更あり)

伊集院光 、武内陶子(NHKアナウンサー)(司会)
山田真歩(朗読)/三田ゆう子(語り)/山口仲美(国語学者)(ゲスト講師) 出演


平安京、平安時代中期――

後に文学史に名を刻む、1人の女性が宮中にやって来ました。清少納言です。そこで見聞きした事、感じた事を、彼女は筆の向くままに書き留めました。

こうして誕生した日本初の随筆、『枕草子』。時代を超えて読み継がれてきた名著。

「すごい感性ですよね。もう読んでると惚れ惚れしちゃう所が一杯あるんですよ」

清少納言が鮮やかに切り取る一瞬の情景。100分de名著 『枕草子』。第1回は、その描写力に迫ります。

武内陶子
「『100分de名著』 司会の武内陶子です」
伊集院光
「伊集院光です」

武内陶子
「さあ、『枕草子』 ですが、如何ですか?」
伊集院光
「いかが…如何かどうか言われると、いわゆる春はあけぼのですよね」

武内陶子
「それそれ! テストでこう、春夏秋冬で次の文書と結べみたいのあった気がしますよ。でもね、実はこの 『枕草子』 って 300段もあるんですって。お話が」

伊集院光
「ほうほう…長っ!」
武内陶子
「しかも、私たちが知らない所のほうが面白いという」
伊集院光
「ちょっと楽しみですね」

武内陶子
「今回の指南役をお招き致しましょう。埼玉大学名誉教授、平安文学の研究者・山口仲美先生です。先生どうぞ」


★ NHK教育テレビの高校講座を、高校生のときに録画してよく見ていました。途中で寝て、ビデオテープが止まっていた事もありましたねぇ(汗)

『源氏物語』 をすごく楽しそうに語っていたフェリス女学院のご婦人をよく憶えています。まるで恋人の事を話すように目がキラキラしていたものです。

検索してみると、フェリス女学院大学名誉教授・三田村雅子さんのようでした。斜壊人 社会人となったいまさら、『枕草子』 みるかどうか悩んだのですが

ドラマやアニメーションと組んでつくる 『100分de名著』 の魅力に負けてしまった。300段読むより 『100分de名著』 みるほうがダイジェストで理解できます。

心理学者、故・河合隼雄先生のご友人の方が、外国人の方から

 「源氏物語は素晴らしい」

 と褒められたものの、そのご友人はテストで何点とったしか記憶になかったとか。

真の教育、教養といったものは本当に難しいものだと痛感します。「テストで満点とるのが教養なのか?」 という事もしっかり議論する時期に来ているのかも知れません。

文学的な美しい表現やいい作品を創れるのも大事な教養です。一流大学や成績が何番といったものは付属的なもので、ごく些細な事にしか過ぎません。

千年後も作品が残る文学史に燦然と輝く名作を、いまの若者に産んでほしいと願ってやみません。
東間 陽一 Yoichi Azuma