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『コズミック フロント』
NHK BSプレミアム(科学番組)
木曜 22:00~22:59 放送
月曜 23:45~00:44 再放送
2014年2月13日(木) 放送
2014年7月24日(木) 再放送
「火星改造!
テラフォーミング最前線」
萩原聖人、礒野佑子(ナレーション)
園部啓一、幸田夏穂、松岡洋子、宗矢樹頼、玄田哲章、江原正士(声の出演)
どこまでも広がる深い森。ここは地球ではありません。そう遠くない未来のある惑星です。それは、火星。
荒涼とした赤い大地が広がっていた火星が緑あふれる星に変わったのです。これを可能にしたのが、テラフォーミングです。
「TERRA」 は地球、
「FORMING」 は作るという意味。
まさに人類の手で、惑星を地球のように作りかえてしまうことなのです。大気をつくり水をつくり、海や川が生まれ、やがて生き物があふれる星に。
これは決して夢物語ではありません。最先端の技術をつかえば、意外なほど短い期間で実現可能だというのです。
クリス・マッケイ博士
「信じられないかもしれませんが、火星のテラフォーミングはわずか 100年で実現できるんです」
NASAエイムズ研究所の宇宙生物学者 クリス・マッケイ博士。博士が描くのは、火星の地球化計画 100年のシナリオ。
そこには、驚くべきアイデアが詰まっています。僅か100年。成功の鍵を握るのは、なんと、ミクロの力。
微生物を応用する新たな生物学が火星、宇宙開発の未来を担っているのです。
★木城ゆきと先生の SF格闘漫画 『銃夢』 (ガンム、GUNNM) が好きでよく読んでいました。テラフォーミングはよく話題になりますが――
「火星のすべてを人類は知り尽くしたのか?」 という点にあまり触れていないような気がします。地球でさえ完全に知り尽くしているとも言い難いものが。
「火星調査が完璧に終わって本当に人類が火星の姿を変えていいのか?!」 といった大論争が必要な気がします。
人類の滅亡を防ぐためというのなら、ある程度の数の人間を冷凍保存。宇宙ステーションのような場所で眠っておいて
人類が滅亡すれば、自動で目が覚めるようにするべきでしょう。(SFのような世界ですが) 1度テラフォーミングを始めると止めることはできないはずです。
火星に海をつくると、陸地はアフリカ大陸程度になってしまうそうです。血の滲む努力でテラフォーミングして手に入る陸地は
アフリカ大陸のサイズの陸地のみ。割がいい仕事とは言い難く。科学技術はまだまだ万能ではなく議論も充分足りていません。
テラフォーミングが技術的に可能になる未来の人間が、もっとよくテーブルで話し合ってほしいものです。
東間 陽一 Yoichi Azuma