教養番組
『100分de名著』 Eテレ(教育)
「夏目漱石 こころ
第1回 私たちの孤独とは」
(本編24分)
【出演】
【司会】
伊集院光
武内陶子(NHKアナウンサー)
【ゲスト講師】
姜尚中(聖学院大学教授)
姜尚中(聖学院大学教授)
【語り】
岩槻里子
岩槻里子
【朗読】
平田満
2013年04月03日(水)
23:00~23:25 放送
2013年04月10日(水)
05:30~05:55 再放送
2013年04月10日(水)
12:25~12:50 再放送
【感想】
100分de名著、日本を代表する文豪の1人、夏目漱石の『こころ』を視聴した感想です。
登場人物は、私、先生、先生の妻、先生の妻の母、Kの5人。明治末期。夏休み、鎌倉旅行をしていた私と先生の邂逅(かいこう)からストーリーが始まります。
東京に帰ってからも、2人のやりとりは続きます。妻と静かに暮らしている先生の家に出入りして、交流を重ねるようになった私の心を強く揺さぶる、意味深で教訓めいた先生の言葉の数々。過去を告白してほしいという私の願いに、
「しかるべき時が来たら、いずれ全てを打ち明ける」
と先生は言うのでした。夏目漱石の告白体小説。始まりからしてミステリアスで謎めいています。
と先生は言うのでした。夏目漱石の告白体小説。始まりからしてミステリアスで謎めいています。
明治の精神、現代人の孤独
夏目漱石(1867-1916年)の『こころ』(1914年)は、「上 先生と私」「中 両親と私」「下 先生と遺書」の上、中、下から成り立ちます。
聖学院大学教授で政治学者の姜尚中(カン・サンジュン きょう・しょうちゅう)さんの、人間への温かいまなざしの中にも鋭い考察が光る、本文解説が素晴らしい。宝石を散りばめたような夏目漱石の『こころ』の世界に誘(いざな)われて行きます。
1896年、熊本市の第五高等学校(熊本大学の前身)の英語教師として赴任、来熊(らいゆう)した夏目漱石。熊本市出身の姜尚中教授。御二方には熊本という共通項が。近年では、ゆるキャラ・くまモン登場で、私も含め熊本人の誇り。熊本は実は、文人たちにゆかりの深い地でもあります。
友情とエゴのぶつかり合い。孤独と隣り合わせの現代人の姿。悩める現代人の孤独と、生きるヒントを読みときます。
司会交代、美女アナたち活躍
レギュラー司会の伊集院光さんとコンビで2人司会を務めるNHKの美女アナウンサーたちは、やがてママになる方、子育て中のママさんアナの方が多い印象。
レギュラー司会の伊集院光さんとコンビで2人司会を務めるNHKの美女アナウンサーたちは、やがてママになる方、子育て中のママさんアナの方が多い印象。
「連続クイズ ホールドオン!」で、ぐっさんこと山口智充さんと週ごと交代で司会の武内陶子さん。「日曜美術館」で俳優の井浦新さんと司会の伊東敏恵さん。2012年12月、産前産後休業に入ることを出演番組ブログで公表した、島津有理子さん。
皆さん、司会やナレーションと多忙な中の子育てなので、単発のお仕事でセーブしながら「100分de名著」を交代で司会されているようです。
皆さん、司会やナレーションと多忙な中の子育てなので、単発のお仕事でセーブしながら「100分de名著」を交代で司会されているようです。
writermiyu
2013.07.26 公開
2015.06.01 移転
2021.10.10 更新
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