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NHKスペシャル 人工知能 天使か悪魔か 2017 感想

ドキュメンタリー番組

 NHKスペシャル

『人工知能 天使か悪魔か 2017』

 NHK G(総合) /49分

 2017年6月25日(日)

 21:00-21:49 初回放送

 2017年6月28日(水)

 00:10-00:59 再放送

【出演】

 羽生善治(将棋棋士)

 佐藤天彦(将棋棋士)

【語り】

 林原めぐみ(声優)


【番組内容】

驚異の進化を遂げる人工知能が、いよいよ私たちの社会に登場している。名古屋のタクシー会社では、客がいる場所を指示する人工知能を導入し、乗車率が大きくアップした。さらに人工知能は、人間を評価するという分野にも進出している。退職の予兆がある人を事前に察知したり、アメリカでは、犯罪者の再犯リスクをはじき出している。羽生善治が、モンスターのような進化を遂げる人工知能が社会に何をもたらすのかを思索していく。


――その時、彼は神と戦っていたのかも知れない。今年春(2017年)将棋界の最高位名人と最強の人工知能が激突する電王戦2番勝負が行われた。人工知能の前にこれまでなす術(すべ)なく屈してきたプロ棋士たち。


最後の牙城だった佐藤名人も完膚なきまでに叩きのめされた。チェス、囲碁、人類の偉大な王者が人工知能の軍門に下る中、人類のプライドを懸けて行われた将棋電王戦。しかし、結果は残酷だった。


もはや人間など敵ではない。人工知能はモンスターのような進化を遂げていた。


佐藤天彦「かなり人間よりも将棋の神様に近い側にいるんじゃないかな。その本当にすごい存在と一瞬すれ違った電王戦だったのか」


――この電王戦は単なる将棋界の一出来事ではない。社会全体の未来を先取りしている。そう考える人がいる。将棋界最高の頭脳、三冠羽生善治である。去年、私たちは羽生と共に世界の人工知能の最前線を取材。その驚異の進化が社会に何をもたらすのか探った。


【感想】

『ヱヴァンゲリヲン』永遠の美少女、綾波レイこと林原めぐみさんのナレーションが番組を盛り上げました。最近何かと騒がれてる人工知能ですが、実生活でいよいよ活躍し始めた感じです。SFの世界が本当に始まりましたね。


まさか、受刑者の釈放の基準まで人工知能が判断を下しているとは…。余り頼りすぎると自分で考える「力」がドンドン低下して、人工知能がなければ何も判断できなくなってしまうような気もします。


最終的には映画『ターミネーター』『マトリックス』のような世界になるのでしょうか? 3Dプリンタもあるので、人工知能が独り歩きするのは時間の問題なのかもしれません。


経営判断で人工知能に頼っている内に、人工知能が取締役になってしまう危険性もありますし、政治も始めてしまうかもしれません。今の時代は、その入口に立っていることは間違いありません。


頼れば人工知能の赴くままに、頼らなければ時代に乗り遅れる、おそらく会社や人類は究極の選択を迫られるでしょう。人工知能、ロボット。『ドラえもん』のように友達になりたいものですが、そんなに甘いものではない気もします。


知恵の実を食べた人類にとって、自分で作ったものに支配される皮肉な結末を迎えようとしています。もっとたくさん本を読み、考える力をつけたいです。

東間陽一 Yoichi Azuma

sieg2039


2015.06.01 移転

2018.02.11 公開

2022.02.06 更新


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